2009年 02月 07日
鎌倉高校前を描く(その3 塗り重ね)
今回は[その3]終了時の画像を載せました。
制作プロセスもご覧下さる方は、この下です
制作その3 重ね塗り
重ね塗りは柔らかい筆で
ここで注意することは、筆で画面を擦り過ぎないようにすることです。筆で同じ箇所を何度も塗っていると、下の色(その2で塗った色)が、次第に剥れ落ち、ムラができてしまうからです。下写真のような柔らかい筆でサッと彩色したいと思います。
地面を彩色します 上記の筆でウォッシュ(※下記解説)します
横断歩道の白線部分は塗らないようにしてアスファルトの部分をウォッシュで塗ります。下地のにじみを生かしたいので、(下地の色と)似た色や濃さで彩色するのがポイントです。
※ウォッシュとは広い範囲をムラなく均一に塗ることです。たっぷりの水で溶いた絵の具を筆に十分含ませ、ジワジワと塗り広げていきます。天然毛の筆が柔らかく、水含みが良いのでお勧めです。
海全体を彩色します 海全体を淡い色(下地と似た色)でウォッシュし、所々に濃い色(左側はブルー系、右側はオレンジ系の色)を塗り、にじませます。
雲の陰影を描きます 下の写真のように雲の陰影を塗り、きれいな水
をわずかに含ませた筆でゴシゴシとぼかします。
江ノ電を彩色します
マスキングを施した江ノ電の
ヘッドライト部分を剥がします。
江ノ電はこの絵の見せ場でもあるので、
細めの筆で少しず
つ丁寧に彩色します。
踏み切りを彩色します
あまり濃くしたくない箇所です。
細い筆で淡く彩色します。
画面の色を調節します。 下地の色(その2で彩色した色)は最後
まで生かしたいと思います。(下地の色を)掘り起こすような気持ちで
きれいな色をほんのりと塗ります。
します。次回(最終回)はこの部分を修正しながら、細部を描き込み完成させ
たいと思います。
次回掲載は11日です。 どうもありがとうございました!
→つづき(最終回へ)