「ほっ」と。キャンペーン

福井良佑の水彩画 Watercolor Terrace

ブログトップ

静物画の描き方1(序盤)

横浜の石川町で開講している特別講座で、静物画を描きました。
静物画はまずモチーフ選びに始まり、各々の質感や色の違い、それによる技法選択と、楽しさが尽きず、飽きのこないジャンルです。今日から授業の実演で描き始めた静物画2点の制作プロセスをご紹介していきたいと思います。下の写真2枚は先日教室で撮影したものです。
f0006171_1813287.jpg
天気の良い日に取ったので、陰影がとても綺麗でした。
f0006171_1813864.jpg


今日から「ワインのある静物」(写真上)と「葡萄のある静」(写真下)の制作プロセスを、ほぼ同時進行でご紹介して行きます。

「ワインのある静物」
サイズ=395×340mm 使用水彩紙=ウォーターフォードホワイト
手順1:鉛筆デッサンと塗り始め 
f0006171_1838271.jpg
鉛筆デッサン:彩色後に鉛筆の線が目立ち過ぎないように細い線で、そして明るい色
を塗る予定の箇所の線は薄く、暗い色を塗る箇所やコントラストの強い部分は比較的
濃い線で描きました。

絵はスキャナーで撮影しましたが、ブログのとの相性でしょうか、少々画像が乱れて見えます。
クリックして拡大画像をご覧になると幾分見やすいと思います。

f0006171_19435499.jpg
光源(太陽光)は左から来ています。
それを意識しながら瓶の影、ラベルの影を大まかに塗ります。

f0006171_19443742.jpg
モチーフの影を塗り一段落、陰影の色は単一にならないよう
微妙な色合いを出すように心がけました。
f0006171_19465055.jpg

ぼかしで背景を彩色します。背景の彩色は本来はにじみで行った方が簡単にできるのですが、ややクッキリの色を配置したかったので、大まかなにじみよりもぼかしを選択しました。
この作品は今日はここまで・・、

続いて2作目「葡萄のある静物」の制作プロセスです。
葡萄のある静物
サイズ=375×345mm 使用水彩紙=ウォーターフォードホワイト 
手順1:鉛筆デッサンと塗り始め 
f0006171_1848235.jpg

f0006171_22122727.jpg
この絵の最大の見せ所、ガラスポットを描きます。ガラス器を描く最大のポイントは(光が反射する)白い部分を絶対に塗り残すことだと思います。そして色の暗い(強い)部分はクッキリとシャープになるように塗るとガラスの質感が出ます。
f0006171_21563017.jpg
葡萄を塗り始めます。最初は大まかな陰影だけを描くに止めておきます。
f0006171_21564422.jpg
ポットの中の紅茶をにじみで描きます。布に写ったホワッとした紅茶の色を見て、直ぐににじみで描こうと思いました。
f0006171_21565563.jpg
右のガラス器の影を描きます。縞模様になっていて実に面白い!絵心をそそります。
f0006171_2157443.jpg

布・果物の陰影を描きます。色の境目(光の当たる明るい分と影の境目)を水をわずかに含ませた筆ゴシゴシとぼかし、立体感や柔らかさを出します。

今日のプロセスはここまでです。次回は近日中にUPします。


プロセス2へ



にほんブログ村 美術ブログ 水彩画へ
水彩画ブログ


美しい写真の本

[PR]
by suisai1 | 2009-10-30 21:25 | 水彩技法・描き方 | Comments(9)
Commented by あき at 2009-10-31 01:51 x
はじめまして!趣味で水彩画を習っています。最近、先生の『透明水彩で楽しむスケッチ日和』を読みました。(←もちろん、買って)とても素敵な作風に魅せられました。あと、見たままよりも淡い色を使うと少しおしゃれな感じになることを知りました。これからも下手の横好きでがんばりたいと思います。ちなみにP26の絵は七里ガ浜ですね。私のホームタウンなのでうれしかったです♪
Commented by かとうくみ at 2009-10-31 09:14 x
す、す、素晴らしい...。
光を通した紅茶がっ!!!!!!光と影。
本当に美しいです!!!!
次回が楽しみです!!!!
Commented by かがみ at 2009-10-31 14:45 x
ん~、やはり影(濃い部分?)から描くんですね。

無謀ですけど挑戦のしがいがありそうな課題ですね。
しかし、ガラスポットの繊細かつ複雑な陰影には神経を使いそうですけど。

Commented by fukui at 2009-10-31 19:51 x
はじめまして。
私の本を読んでくださったのですね。ありがとうございます。

七里ガ浜、あの辺りは祖父母が住んでいたので、とても懐かしいんです。湘南らしいお店や江ノ電など、絵になる題材が沢山ありますし・・、
とても大好きなエリアです。

水彩は水と上手に付き合えさえすれば、それなりに素敵な作品に
なると思います。そして何度描いても飽きのこない奥深さがあります。
あきさん、どうぞ水彩画を楽しく描いて行ってください。
Commented by fukui at 2009-10-31 20:50 x
かとくみさん、こんばんは。
このところいろいろバタバタしていて、かとくみさんの絵も
見に行けず仕舞いです。残念です。
今度の5人展、楽しみなのですが、はたして・・。

次のプロセス頑張ります。
Commented by fukui at 2009-10-31 20:58 x
かがみさん、こんばんは。
先日は雨のスケッチ、ご苦労さまでした。

「濃い部分から塗るのは勇気がいる・・」とよく皆さんから言われる
のですが、僕はこの方が楽なんです。何度も重ね塗りしなくて
済みますし・・。
一見複雑な静物ですが、シンプルな海や空より取っ掛かりのようなものが盛り沢山で、はるかに描きやすいですよ。
かがみさんも試したみたら・・。
Commented by めぼうき at 2009-11-07 21:45 x
fukui先生こんばんは
まだ途中の作品なのに
どきどきしています…
続き・・・・どうなってゆくのでしょうか
楽しみです。
Commented by fukui at 2009-11-08 00:00 x
めぼうきさん、こんばんは。
その後お元気でお過ごしですか。

この後をUPしたいのですが、今週は依頼された水彩画2点、
次回の特別講座の準備、カルチャーなど諸々、猫の手も借りたい
状態でした。今日やっと一つ仕事が減ったので更新しようかな、
と思ったらもう12時。すみません・・明後日くらいかな・・。
また遊びに来てください。
Commented by Obaan at 2010-02-04 15:01 x
昨日登録しました。どうぞよろしく。色が澄んでいて鮮やかです。わたしの
技法とまったく違いますがやはり正統派の作品を観るのは、とても勉強になります。解説もご親切ですね。わたしの絵が少しでもよくなりますように。