静物画の描き方1(中盤)
静物画2点の続きです。

葡萄のある静物
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洋ナシの陰影部分を彩色し、すかさず彩色部分と白地部分の境目をぼかします。
(ぼかしに使用した筆=アクリル製の平筆8号/これに水を僅かに含ませ、ゴシゴシと筆を動かしながらぼかす訳です)
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前回の手順で、葡萄全体に大まかな下地色を彩色してあったので、ここで面相筆で葡萄を1個づつ描いてゆきます。
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布の陰影を(洋ナシと同じ要領で)ぼかしながら描きます。(ぼかしに使用した筆=アクリル製の平筆8号・12号、面相筆の中)
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全体の雰囲気が出来てきました。完成まで7~8割の出来といったところです。次回は細部描きこみ、コントラストを調整して完成させたいと思います。


ワインのある静物
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皿の上の野菜(ミニトマト・レモンなど)に本来の派手な色を塗ります。(野菜への彩色は今回で2度目ですが、このように重ね塗りをする時は、予め塗ってあった色がとれないように細めの柔らかい筆を使います)
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オリーブオイルの瓶の色の強いところをに彩色し、更にコントラストを上げます。乾いたら、瓶のほぼ全域をに黄色を(面相筆の中で)彩色します。
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銀製のグラスに移り込んだ模様(周りの風景)を面相筆で描きます。この模様がある程度はっきりさせた方が金属の質感が出ると思います。つづいて左のグラスを描きます。絵全体の出来がまだ7割ぐらいなので、描きこみ過ぎないように気をつけます。
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今日はここまでです。この絵も葡萄の絵と同じく、7~8割ぐらいの完成度でしょう。完成に向けて気を付けたいことは、背景(バック)をいかに自然に描くかということです。にじみが出しゃばり過ぎて、シュールな感じにならないと良いのでが ・・。

ではまた・・・。

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葡萄のある静物 完成へ

仕上げの作業は「いかに最初のイメージを残しながら絵全体のコントラストや密度を上げていくか」
ということに重点を置いて描きます。
前回までの時点で絵の雰囲気は出せていると思います。しかし水彩画は何日か経つと、色が薄くなる
なったり、発色が落ちたりするものです。この静物画も数日後には やはり薄くなっていました。
そこで柔らかめの細筆(ナムラ面相アクリル製筆ー中)で比較的きれいな色を各箇所に塗っていくことに
します。
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以前までの色が剥がれ落ちないように、そっと撫でるように葡萄の色(主に、バーミリオン+
極少のバイオレット+極少のローアンバー)を塗ります。
↓以下も同じ要領で塗ります。
f0006171_1663326.jpg
ポット内の紅茶の色(上の葡萄の混色とほぼ同じ)を塗ります。
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影の色は各箇所によって異なりますが大抵は コバルトブルー+バイオレット+ローアンバー又は
ローシェンナの3色の混色で影色を作ります。(*混ぜる比率で様々な影色が作れます)

     完成
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    各箇所(特に色が薄かったところ)にコントラストや鮮やかさが出てきたので、ここで完成とします。


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by suisai1 | 2009-11-11 21:21 | 水彩技法・描き方 | Comments(11)
Commented by 33 at 2009-11-12 08:55 x
凄く勉強になりました
私も描いてみマス(^^*
Commented by fukui at 2009-11-12 14:19 x
33さん、ご訪問ありがとうございます。
そう仰ってくださり、何よりです。
近日中に次回(最終回)をUPしますので、よかったら
また遊びにいらしてください。
Commented by かとくみ at 2009-11-12 16:09 x
葡萄のある静物..........。
す、す、素晴らしい。
あああ、布のたわみ、柔らかい影。うっとりです。

また続きを楽しみに待っています!!!
Commented by fukui at 2009-11-12 16:27 x
かとくみさん、いつもありがとうございます。
原宿でのグループ展、お疲れ様でした。 伺えなくてすみません。

この後、気負わず、描き過ぎないように・・、頑張ります。
Commented by かがみ at 2009-11-12 22:44 x
肩肘張らずにすごく自然ですね。
僕も時間をかけて描いてみましたが、比べると力が入りまくりです。
もう一枚描く・・・元気はないかな。。

今度もっていきますので見てやってください。
Commented by fukui at 2009-11-13 10:34 x
いつも、ありがとうございます。
かがみさん、もう描いたんですね、早いな~!

最後のコントラストを上げる時に、重々しくならないように仕上げたいです。

明日のスケッチは中止になりそうな気が・・、静物画拝見したいです。
Commented by mira at 2009-12-04 21:23 x
はじめまして。ドイツから拝見させていただいています。
透明感のある素敵な絵ですね。見ていたら、気分がみるみるさわやかになってきます。さっそくリンクさせていただきました。
洋画作品集のプロフィールを拝見すると、福井さんは小塩節氏の本の表紙のイラストも描かれてたんですね!とてもなつかしいです。ずっと以前ドイツに渡る前NHKで彼のドイツ語講習を見てたんですよ。好感の持てる方で楽しみながらドイツ語を習ってました。
素晴らしい絵の数々ゆっくりとさかのぼって味あわせていただきますね。
どうぞよろしくお願いします。
Commented by fukui at 2009-12-05 04:33 x
miraさん、はじめまして。心温まるコメント、ありがとうございます。

小塩先生には お会いした事が一度もありませんが、自然に造詣が深いと、
かねがね出版社の方から聞いておりました。本の表紙に使って頂いた
絵はスイスのバーデンという保養地の風景です。小塩先生が僕の絵を
選んで下さったと聞き、嬉しくて その夜、家族で乾杯したのを覚えています。

家族と言えば、海外のご夫婦はとても仲が良いですね。
特にヨーロッパへ取材に行く時はいつもそう感じます。
我が家も見習わなくては・・。

>絵の数々ゆっくりとさかのぼって味あわせていただきますね。

ありがとうございます。勝手気ままに絵を描く毎日ですが、そう仰って
下さると大変励みになります。

ドイツへは大分昔(1984年と95年)に行きました。普段は親切な彼らも、
いざという時はゲルマンの血が騒ぐ・・、優しさと強さを合わせ持つ
ドイツの人たちに、今でも大変魅力を感じております。

すみません、長くなりました。
よかったらまた遊びにいらしてください。
Commented by mira at 2009-12-06 16:46 x
水彩画テラスのヨーロッパの風景IIIに収められている「幸せな朝」、あの情感よく分かります。新しい朝の清々しい静謐な空気が感じられるようです。
以前ローテンブルグからさほど遠くない所に住んでました。日本人観光客が大勢訪れる町で、日本人が恋しくなったらローテンブルグを訪れていたものです。
同じく水彩画テラスに収められている舞い降りてくる雪の中に一人佇んでいるサンタクロースの姿を見ていると癒されますね。光のようなものが静かに心に染み渡っていきます。
Commented by fukui at 2009-12-06 22:52 x
miraさん、こんばんは。いやドイツはこんにちは、ですね。

ローテンブルグ、懐かしいです!1982年に3日ほど滞在しました。
こうして貴重なご感想をいただき、当時のことが鮮明に甦ってきました。
最近は水彩教室などで、ヨーロッパへは殆ど行けなくなりましたが、
また、ローテンブルグの風景を描きたくなりました。
明日からまた頑張ります。
Commented by wakame at 2010-04-16 19:05 x
はじめまして。
いつもブログ拝見させていただいています。
水彩画の彩色の美しさに関心させられます。

モチーフは現場スケッチではなく写真が主体ですか?
それにあまりにも正確な構図、写真からのコピーですか?

水彩画家 福井良佑がつづる水彩雑記(水彩&スケッチの描き方・楽しみ方/季節の風景・日記) リンクフリーです                             since11・25・2005        
by suisai1
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第1章水彩画を描く前の心得
第2章基本をマスターする
第3章手順のヒント
第4章樹木と水面について
第5章絵づくりを楽しむ
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