特別水彩教室 2016秋冬 第1回
透明水彩の基本をマスターする
 [この講座は2016年9月14日(水)に開講しました]

透明水彩の2大技法である「ぼかし」と「にじみ」、これをマスターするコツは水加減と筆さばきです。簡単なモチーフを幾つも描きながら、確実な習得を目指しました。

ぼかし について
ぼかしとは?   塗った色の境目を水を含ませた筆で軽く擦り ぼんやりとさせる技法。
コツは3つ
a, 最初に塗る色の量が大切  
最初に塗る色(水で溶いた絵の具)が少な過ぎてはいけません。ややたっぷりの色を塗ることで慌てずにゆっくりぼかすことができます。
(量の目安は水が表面張力でかすかに膨らむ程度)
b, こまめに
1〜2カ所塗ったら即座にぼかしてください。何カ所も塗ってからぼかしたのでは乾いてしまい 間に合いません。
c, 筆の向き、角度
ぼかす時、色の無い側に筆の後を向け、寝かせ気味に毛筆部分を擦らせます。

ぼかしの練習1(画像は実物サイズの約2分の1です)
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1、初心者はこの練習をすると良いでしょう。左=まず面相筆で上方に色を塗る→水を含ませた筆(水筆)で色の境目の下方3センチから水を塗り、徐々に色の境目に近づいていく。→境目に到達したらジグザグに筆を動かし ぼかす。
(注意1)ぼかす筆は面相筆・水彩丸筆3号が適しています。(注意2)ぼかす筆の水分が多すぎると色の中に水が流れ込んでしまいます。ティッシュで水を軽く吸い取り、調節してください。
中・右=ぼかす要領は左と同じですが、色塗りの形を変えています。
2、3、ぼかす要領は1と同じですが、ぼかす筆は平筆(1〜1,5センチ幅)が適しています。
(注意)平筆は角を使ってぼかすと上手くいきます。
4、左=ぼかす要領は2、3、と同じです。
4、右=ぼかす要領は2、3、と同じです。(注意)色の周囲を全部ぼかさなくてはならないので、少し早め作業する必要があります。
5、面相筆で素早く縞模様を塗り、縞の間のスペースサイズに合ったぼかし筆で水を1方向に塗る。
(注意)スペースに水を塗ることで、自動的にぼかされます。
6、任意の形に色を塗り、平筆で部分的にぼかす。
(注意)全部ぼかすのではなく、所々で構いません。
7、ぼかし技法でグラデーションをつくる
右=最上に濃いピンクを塗る→パレット上のその色に水を加え、淡くしたものをその下に塗る→更に淡くし、またその下に塗る→最後は水をその下に塗る。
(注意1)パレットをキレイにして、淡くするスペースを作っておいてください。
(注意2)塗る色の量はやはり少ないと色同士が素直に混ざりません。
左=予め赤・オレンジ・黄・黄緑をパレットに溶き、上から順に塗っていきます。


ぼかしの練習2(画像は実物サイズの約2分の1です)
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8、9、10、ぼかす要領は1〜4、と同じです。
11、14、15、16、17、ぼかす要領は6と同じです。
(注意)塗る色の形(リンゴ、幹など)に拘ってください。
(注意)15は上と下は分けてぼかしてください。
(注意)17の左上の黄緑は下のぼかしが終わってから塗っています。
12、まず籠の左側の色を任意の形に塗る→籠の中央(濃い色)をぼかしながら任意の形に塗る→籠の右(明るい色)をぼかしながら任意の形に塗る→右側を水筆でぼかす。
13、ぼかす要領は5と同じです。
18、まず幹や太めの枝を塗る→これが乾いてから枝先の細枝を描く→細枝が乾かないうちに平筆で全を覆うようにぼかす。(注意)細枝は4つに分けてぼかして下さい。


■にじみ について

にじみとは?   
にじみA = 濡れた画面に色を置き、文字通りにじませる技法。
a, 様々なタイミングで描くことが大切
画面に水(または淡い色)を塗ってから直ぐに色を置くとパッァっと色が広がりにじみます。暫く経ってからまた色を置くと今度はあまり広がりません。大分経ってからですと、もう殆ど広がらずはっきりとしたにじみが出来ます。というように色を置くタイミングを変えると様々なにじみを作ることができます。
b, 様々な太さの筆で描くことが大切
タイミングだけでなく、丸筆の6号・4号・3号・面相筆の大・中・小と色々な筆で色を置くことで、更にバリエーションに富んだにじみを作ることができます。
c,様々な色の濃さで描くことが大切
更に、色を濃くしたり、淡くしたりすることで表情豊かになります。

にじみB = 違う色同士をジグソーパズルのように塗り込めていき、隣り合う色同士の境目が混ざる(にじむ)
a,隣合う色同士の境目が互いに溶け合うだけの水の量が必要です。
b、色を予め作っておく必要があります。

にじみの練習1(画像は実物サイズの約2分の1です)
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1、 左=水を塗ってから直ぐに色を置く。 中左=水を塗ってから20秒で置く。  中右=1分。  右=2分
2、まず黄土色を塗る→30秒経ってから4号の筆で紫を置く。→2分経ってから面相筆(小)で濃い色を置く。
3、まず黄土色を塗る→20秒経ってから面相筆(中)で紫の線を描く→2分半経ってから面相筆(小)で紫の線を描く。
4、四角面に水を塗る→30秒経ってから3号の筆でブルーを塗る
5、四角面に赤を塗る→4分経ってからやや淡い赤をたっぷり置く。

にじみの練習2(画像は実物サイズの約2分の1です)
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7、9、 まず黄色を置き、様々なタイミング・筆・色の濃さで滲ませる(注意)にじみA
6、14,予め使用する色(3色ぐらい)を作っておく→ジグソーパズルのように色をどんどん置いていく。(注意)にじみBです。
10、 6、と同じ要領で塗っていき、最後の最後で水を置く。(注意)にじみA/Bの両方
8,まず円の中に水を塗り、白いハイライトを残してベージュを塗る。
11、花びら1枚ずつ、水を塗る→ピンク
12、黄色を全体に塗る→2分経ってからピンクとコバルトグリーンを描く。
13、樹木全体に黄緑を塗る→濃いグリーンを点描するように置いていく。
15、まずバケツの中を淡いブルーグレーで塗る→様々なタイミング、様々な濃淡で色を置いたり、描いたりする。


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by suisai1 | 2016-12-02 00:10 | 水彩技法・描き方 | Comments(0)

水彩画家 福井良佑がつづる水彩雑記(水彩&スケッチの描き方・楽しみ方/季節の風景・日記) リンクフリーです                             since11・25・2005        
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第1章水彩画を描く前の心得
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