福井良佑の水彩画 Watercolor Terrace

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カテゴリ:水彩技法・描き方( 31 )

特別水彩教室 2016秋冬 第8回

背景を創作して描く
〜モチーフに似合う背景とは〜
(この講座は2016年1月10日に開講しました)

対象物(モチーフ)を上手に描けたのに、最後の背景で失敗した、という経験はありませんか? モチーフに似合う背景、透明水彩らしい背景などを幾つかご紹介しながら、描いていきます。

以下背景を描く時のポイントや注意点です。
1 実物の背景がよほど良くない限り、描写することをお勧めしたくない。
2 背景を描く手順は最初でも後でもどちらでも良いし、並行して描いても良い。
3 季節を大切に(例=春の背景なら淡い色で)


では、講座で使用した作品や参考作品の一部をご紹介します。


早春をイメージした背景
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「めじろ」 
ウエット・オン・ウェットで背景を描く
1 背景に使う色(4色)を溶く。
2  紙全体を水で濡らす。(注意=大きな平筆で充分に濡らし、時間をかけて平坦になめす)
3 色を塗る・置く


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「梅」
ぼかしで背景を描く
(背景は梅花を描く前でも後でもどちらでも良い。私は最初に描きました。)
1 ある色・箇所を塗り、直に色の周りをぼかす。(注意=平筆で、色から4センチ離れた所から水を塗り始める。→色に近づいていき、色に接触した所でゴシゴシとぼかす。)(注意=花の中に背景の色が入るようにする。)
2 1から離れた箇所を塗り、同じようにぼかす。
3 1と2から離れた箇所を塗り、同じようにぼかす。
4 上と同じ要領で他の箇所をの背景を塗る。



叙情的な背景
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「舞妓」
背景に使う色(上段=・中段=・下段)を溶く。
1上段部分を水で濡らす。上段部分に紫系の色を塗る。塩を蒔く。
2中段部分を水で濡らす。中段部分にピンク系の色を塗る。塩を蒔く。
3下段部分を水で濡らす。下段部分に黄緑系の色を塗る。塩を蒔く。
4舞妓を描く(注意=舞妓の色は下地の色と同系の色で描く。例えば帯の丈夫はピンク系、下部は黄緑系で・・。)



和風の背景1 〜塩を使って背景を描く〜
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「かんざしと櫛」
1 1色を塗る箇所を水で濡らし、1色を塗る→塩を蒔く
2 1と同じ要領で他の箇所の背景を描く


和風の背景2 〜砂子(金箔・銀箔を蒔くこと)を
蒔いたような模様〜

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「言祝ぎ」


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by suisai1 | 2017-01-20 17:07 | 水彩技法・描き方 | Comments(0)

特別水彩教室 2016秋冬 第7回

ペンを使って水彩画を描く
〜線を楽しみながら絵にしていく〜
(この講座は2016年12月13日に開講しました)

今回はペンを使う楽しさやポイントをご紹介する講座でした。

使用するペンは水性で乾くと耐水性になる、通称ミリペンペンと言われるものです。ペン先が0,03~2ミリと様々な太さがあり、描く箇所によって自由に使い分けることができます。

また線だけでなく点や破線、加えてペンを寝かせたり、ペン先を素早く走らせたりすると、「かすれ」た感じになるのも大きな特徴です。そして最大の魅力は水彩の色を濃く塗らなくても良いことです。水彩画を完成させる時に「何か物足りない」とつい色を塗り込めてしまい、暗く淀んだような作品になることがよくあります。そんな時ペンは(その物足りなさを)助けてくれるのです。つまり線や点が程よいアクセントになってくれるので、絵の強さやメリハリが望めます。

以下ペンを使う時のポイントや注意点です。

1 最初は鉛筆で大まかな当たりを取る
(鉛筆を濃く描き過ぎるとペンのインクが弾かれ、上手く描けな いので注意)
2 暗い部分やコントラストの強い部分には比較的太いペン(例=0,5~1ミリ)を使い、明るい部分には細いペンを使う。 
3 彩色した後にペンを使うことがあっても良い。(むしろ無駄に描き過ぎることがなくなる)
4 影部分などに細いペンでガシガシ塗るのも効果的。

では、講座で使用した作品や参考作品の一部をご紹介します。

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「クリスマスイブ(ドイツ・ローテンブルグ)」
季節的なこともあり、この風景を描いている生徒さんが殆どでした。
ペンを多用した部分は=建物の形・鎧戸の木目・石のザラザラ・建物と地面の境目の草部分・屋根瓦の濃い部分(細部)です。(※クリスマスツリーのライト部分にはマスキング液を使用しています。)


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「秋の散歩道(イングランド・コッツウォルズ)」
建物は形や陰影がはっきりしているので、ペンを使うことにそれほど苦はありません。難しいのは背景の淡い(樹木)部分です。ペンが目立ち過ぎないよう細く淡い線や点を描く必要があります。細いペンを寝かせ気味に描くとややかすれ気味の淡い線描くことができます。


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「昼下がり(スイス・ニオン)」
20年前の作品です。アルシュ紙に描きましたが、この紙はペンの線が自然にかすれた様になり、それがとても心地よかったのを思いだします。(私の経験ではアルシュのように硬くて丈夫な紙ほど かすれた線を描ける傾向にあると思います。)


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「晩秋の或る日(パリ・モンマルトル)」
3年程前に下絵として描いた絵ですが、悪くなかったので講座に出しました。ペンを使うと画風がイラスト的というか明るい雰囲気になるのも魅力の一つです。


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by suisai1 | 2016-12-15 14:07 | 水彩技法・描き方 | Comments(0)

特別水彩教室 2016秋冬 第6回

自然な光の表現
〜対象物を見る目を養う〜
(この講座は2016年11月29日に開講しました)

水彩技法を習得しても、上手く描けないことが多々あります。その理由の多くは光や陰影の現象やパターンを重視していないからです。光の方向によって異なる描き方をしながら、光の自然現象を学びましょう。

自然な光を表現するために

1、光の方向を意識する   対象物に当たる光の角度によって陰影の出来方が異なることは皆さんもご存知だと思いますが、陰影の形や暗さを意識して描く人は多くないと思います。これを敢えて重視することでどうやって描いたら良いかが分ってきます。その結果自然な陰影や立体感を表現することができます。

2、どのような光なのかを確認する   天候によって陰影の出来方が異なります。晴れはハッキリとした陰影、曇りはぼんやりとした陰影というようにです。自然で無理の無いな表現を願うなら光と影を無視することは出来ません。

3、室内の光は一方向に決める    室内の光は複雑です。複数の蛍光灯や電球などのに加え日中は外からの光が入って来ます。。これをそっくりに描写するのは至難の技です。第一美しくありません。複数の光の中から比較的強い光を優先して光を一方向に決定することが得策です。

4、微弱な陰影を捉える    私達が対象物を見る時、まず目に飛び込んで来るものは濃い色・彩度の高い色・模様などです。それと同時に見過ごしてしまうもの、それは微弱な陰影です。しかしこれを軽視することが絵を描く上では致命傷なのです。対象物には必ずこの微弱な陰影が潜んでいるので、よく観察し キャッチしてくでください。



★陰影や微弱な色を捉えましょう
下の作品3点は陰影を重点的に描き、明るい部分や固有色は描いていません。色に囚われないための手段として考えた教材です。
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模様や派手な色に惑わされないで描きましょう
下の作品は全点 陰影から描き始め、固有色・模様・文字などは最後に描いています。
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【特別水彩教室の全記事】


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by suisai1 | 2016-12-02 19:25 | 水彩技法・描き方 | Comments(0)

特別水彩教室 2016秋冬 第5回

マスキングと塩まきで楽に描く
〜塗りで失敗しないための方法として〜
(この講座は2016年11月14日に開講しました)

水彩画を完成させることは結構大変です。マスキング液をスパッタリングしたり塩を蒔くことで、様々な濃淡や表情を作り、同時にぼかしや重色など苦労を軽減します。


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上段左(紅葉枯葉)=予め使用する色を溶いておく(黄系・緑系・茶系)→ジグソーパズルのように(色を敷き詰めて)色を塗っていく(隣合う色同士が溶け合う/以後にじみBと表示)→乾かないうちに塩を蒔く。

上段中(紅葉枯葉)=黄色を塗る→乾かないうちに赤系・茶系・紫系などの色を置く→乾かないうちに塩を蒔く。
(注意)葉の面積が広いので、葉脈のところで分割して塗る。

下段左(パン)=上部に紫茶系の色を塗る。下部に黄色系の色を塗る。 →乾かないうちに上部に濃い色(こげ茶・紫系)を置き滲ませる/下部にやや濃いベージュ系を置き滲ませる→乾かないうちに塩を蒔く→乾いてから下部を縞状に塗る。

下段中(ドーナツ)=ぼかしで陰影をつける(主にドーナツの下部・中央の穴部分。)
黄系・茶系・赤系の色を作っておき、にじみBでで着彩→乾かないうちに塩を蒔く。

右(クリスマスツリー)=筆の後部(棒部分)にマスキング液を付け、画面にポンポンと叩くようにしてハイライト部分を作る。(ツリーの白く丸い部分)/歯ブラシにマスキング液を付け、それをはじいて画面に付着させる(細かい点々部分をつくる)→にじみBで着彩→マスキング液を指で剥がす。


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by suisai1 | 2016-12-02 17:29 | 水彩技法・描き方 | Comments(0)

特別水彩教室 2016秋冬 第4回

透明水彩を簡単に楽しむ 〜実物の野菜・その他の表情を捉えて描く〜
(この講座は2016年10月24日に開講しました)

野菜や自然物を観察していると、とてもユニークで面白い表情を発見できます。それぞれの野菜に応じて異なる描き方をしていきます。(できるだけシンプルな行程で描きました)


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上(柚子)=ぼかしで陰影をつける→乾いてから柚子の黄色を塗る
中(クワイ)・下(ブラウン マッシュルーム)=にじみで全体に色をつける→細部を描く



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ピーマン・唐辛子=艶部分のハイライトを塗り残しながら着彩→乾かないうちに様々な色を置きにじませる。



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落花生=まず全体に大まかな濃淡をつけて立体感を表現→細部を描く。
松茸=まず滲みで全体に大まかな濃淡をつけて立体感を表現→細部を描く。(必要に応じてぼかす)
むらさき芋=やや淡い紫系の色で全体を塗る。→乾かないうちに濃い色・淡い色・異なる色を置く。




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茄子=茄子の左側にぼかしで陰影をつける。(注意)ぼかす時に右側の輪郭まで水を塗る)/水が乾かないうちに右側下に黄色系の色をにじませる。
→全体に紫系の色をたっぷり塗り(左側暗くしながら・・)/乾かないうちに淡い紫を置きにじませる(するとカリフラワーという模様ができる)
アケビ=まず淡い紫系の色を塗り、乾かないうちに濃い色を置きにじませる。→乾いてから柔らかい筆で全体に色味をつける。




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辛み大根=果肉全体に水を塗り、乾かないうちに色を塗り滲ませる→乾いてからからもう一度同じ作業をして深い色にする。/細部を描く。
親里芋=滲みで全体に色をつける。→細部を描く



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ズッキーニ=淡い緑系の色で全体を塗る/乾かないうちに両端に濃い色(陰影)を置き滲ませる。→乾いてから柔らかい筆で黄色を全体に塗る/乾かないうちに濃い緑系の色で再び陰影や模様をつけ滲ませる/乾いてから細部を描く。



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by suisai1 | 2016-12-02 16:11 | 水彩技法・描き方 | Comments(0)

特別水彩教室 2016秋冬 第3回

キレイな色で描く
(この講座は2016年10月12日に開講しました)

実物の色と透明水彩の色とは天と地ほどの違いがあると言っても過言ではありません。実物の色に囚われず、ある程度自由に色を楽しむことで、透明水彩らしい軽やかな色合いになっていきます。

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鎌倉・浄智寺の灯篭
境内に うっかりすると見過ごしてしまいそうな灰色の灯篭がありました。しかしよく見ると苔が微かに生え、石自体の色もピンクやブルーなどキレイな色が点在していました。それを少しオーバーに捉えて着彩しました。


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鎌倉・浄明寺の石庭飛び石
講座の当日はカラフルなモチーフは避けて、敢えて地味な物を選びました。この飛び石も然りです。でも地味な中にも微かながら多彩な色合いが必ず在るものです。また石の並びにリズミカルな感じがあり、とても楽しく描くことができました。


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ドイツ・ハイデルベルグの塔
基の写真は ほぼ逆光で、陰影の部分は黒ずみ、色めいたものがありませんでした。しかし陰影をその通りの色で描いたらどうでしょう、恐らく描く人もその絵を見る人も楽しさは半減するでしょう。陰影の中にも必ず様々な色が在ります。


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べナック・エ・カズナックの家(フランス南西部)
透明水彩が上手く描けない理由の一つとして、色を重ねすぎることが挙げられます。実物の色を追求するあまり、つい過度な重色をし 最後には斑の多い重苦しい絵になってしまいます。例え実物そっくりの色に描けたとしても、果たしてどれだけの意味があるでしょう ・ ・。


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by suisai1 | 2016-12-02 10:25 | 水彩技法・描き方 | Comments(0)

特別水彩教室 2016秋冬 第2回

花の上手な描き方
[この講座は2016年9月30日(金)に開講しました]

花は難しい題材の一つです。少しでも楽に描けるコツをお伝えする授業でした。
注意する点は様々ありますが、その中で私が特に大切と思う事を次の4つに絞って授業を進めました。

花をキレイに描くコツは

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1 模様のある花は、最初に陰影を描き、最後に模様を描く。


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2 立体的な花は最初に大まかな陰影を塗ってから徐々に細部を描いていく。 
例=菊・薔薇


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3 花の多くは中心部が暗い。反対に花びらの先端は明るい。(外側の花びらは透明感を大切にする)
 例=ハイビスカス・つつじ


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4 花の中心部(めしべ・おしべ)は丁寧に描く。


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by suisai1 | 2016-12-02 01:39 | 水彩技法・描き方 | Comments(0)

特別水彩教室 2016秋冬 第1回

透明水彩の基本をマスターする
 [この講座は2016年9月14日(水)に開講しました]

透明水彩の2大技法である「ぼかし」と「にじみ」、これをマスターするコツは水加減と筆さばきです。簡単なモチーフを幾つも描きながら、確実な習得を目指しました。

ぼかし について
ぼかしとは?   塗った色の境目を水を含ませた筆で軽く擦り ぼんやりとさせる技法。
コツは3つ
a, 最初に塗る色の量が大切  
最初に塗る色(水で溶いた絵の具)が少な過ぎてはいけません。ややたっぷりの色を塗ることで慌てずにゆっくりぼかすことができます。
(量の目安は水が表面張力でかすかに膨らむ程度)
b, こまめに
1〜2カ所塗ったら即座にぼかしてください。何カ所も塗ってからぼかしたのでは乾いてしまい 間に合いません。
c, 筆の向き、角度
ぼかす時、色の無い側に筆の後を向け、寝かせ気味に毛筆部分を擦らせます。

ぼかしの練習1(画像は実物サイズの約2分の1です)
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1、初心者はこの練習をすると良いでしょう。左=まず面相筆で上方に色を塗る→水を含ませた筆(水筆)で色の境目の下方3センチから水を塗り、徐々に色の境目に近づいていく。→境目に到達したらジグザグに筆を動かし ぼかす。
(注意1)ぼかす筆は面相筆・水彩丸筆3号が適しています。(注意2)ぼかす筆の水分が多すぎると色の中に水が流れ込んでしまいます。ティッシュで水を軽く吸い取り、調節してください。
中・右=ぼかす要領は左と同じですが、色塗りの形を変えています。
2、3、ぼかす要領は1と同じですが、ぼかす筆は平筆(1〜1,5センチ幅)が適しています。
(注意)平筆は角を使ってぼかすと上手くいきます。
4、左=ぼかす要領は2、3、と同じです。
4、右=ぼかす要領は2、3、と同じです。(注意)色の周囲を全部ぼかさなくてはならないので、少し早め作業する必要があります。
5、面相筆で素早く縞模様を塗り、縞の間のスペースサイズに合ったぼかし筆で水を1方向に塗る。
(注意)スペースに水を塗ることで、自動的にぼかされます。
6、任意の形に色を塗り、平筆で部分的にぼかす。
(注意)全部ぼかすのではなく、所々で構いません。
7、ぼかし技法でグラデーションをつくる
右=最上に濃いピンクを塗る→パレット上のその色に水を加え、淡くしたものをその下に塗る→更に淡くし、またその下に塗る→最後は水をその下に塗る。
(注意1)パレットをキレイにして、淡くするスペースを作っておいてください。
(注意2)塗る色の量はやはり少ないと色同士が素直に混ざりません。
左=予め赤・オレンジ・黄・黄緑をパレットに溶き、上から順に塗っていきます。


ぼかしの練習2(画像は実物サイズの約2分の1です)
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8、9、10、ぼかす要領は1〜4、と同じです。
11、14、15、16、17、ぼかす要領は6と同じです。
(注意)塗る色の形(リンゴ、幹など)に拘ってください。
(注意)15は上と下は分けてぼかしてください。
(注意)17の左上の黄緑は下のぼかしが終わってから塗っています。
12、まず籠の左側の色を任意の形に塗る→籠の中央(濃い色)をぼかしながら任意の形に塗る→籠の右(明るい色)をぼかしながら任意の形に塗る→右側を水筆でぼかす。
13、ぼかす要領は5と同じです。
18、まず幹や太めの枝を塗る→これが乾いてから枝先の細枝を描く→細枝が乾かないうちに平筆で全を覆うようにぼかす。(注意)細枝は4つに分けてぼかして下さい。


■にじみ について

にじみとは?   
にじみA = 濡れた画面に色を置き、文字通りにじませる技法。
a, 様々なタイミングで描くことが大切
画面に水(または淡い色)を塗ってから直ぐに色を置くとパッァっと色が広がりにじみます。暫く経ってからまた色を置くと今度はあまり広がりません。大分経ってからですと、もう殆ど広がらずはっきりとしたにじみが出来ます。というように色を置くタイミングを変えると様々なにじみを作ることができます。
b, 様々な太さの筆で描くことが大切
タイミングだけでなく、丸筆の6号・4号・3号・面相筆の大・中・小と色々な筆で色を置くことで、更にバリエーションに富んだにじみを作ることができます。
c,様々な色の濃さで描くことが大切
更に、色を濃くしたり、淡くしたりすることで表情豊かになります。

にじみB = 違う色同士をジグソーパズルのように塗り込めていき、隣り合う色同士の境目が混ざる(にじむ)
a,隣合う色同士の境目が互いに溶け合うだけの水の量が必要です。
b、色を予め作っておく必要があります。

にじみの練習1(画像は実物サイズの約2分の1です)
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1、 左=水を塗ってから直ぐに色を置く。 中左=水を塗ってから20秒で置く。  中右=1分。  右=2分
2、まず黄土色を塗る→30秒経ってから4号の筆で紫を置く。→2分経ってから面相筆(小)で濃い色を置く。
3、まず黄土色を塗る→20秒経ってから面相筆(中)で紫の線を描く→2分半経ってから面相筆(小)で紫の線を描く。
4、四角面に水を塗る→30秒経ってから3号の筆でブルーを塗る
5、四角面に赤を塗る→4分経ってからやや淡い赤をたっぷり置く。

にじみの練習2(画像は実物サイズの約2分の1です)
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7、9、 まず黄色を置き、様々なタイミング・筆・色の濃さで滲ませる(注意)にじみA
6、14,予め使用する色(3色ぐらい)を作っておく→ジグソーパズルのように色をどんどん置いていく。(注意)にじみBです。
10、 6、と同じ要領で塗っていき、最後の最後で水を置く。(注意)にじみA/Bの両方
8,まず円の中に水を塗り、白いハイライトを残してベージュを塗る。
11、花びら1枚ずつ、水を塗る→ピンク
12、黄色を全体に塗る→2分経ってからピンクとコバルトグリーンを描く。
13、樹木全体に黄緑を塗る→濃いグリーンを点描するように置いていく。
15、まずバケツの中を淡いブルーグレーで塗る→様々なタイミング、様々な濃淡で色を置いたり、描いたりする。


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by suisai1 | 2016-12-02 00:10 | 水彩技法・描き方 | Comments(0)

水彩で水あそび (陶芸茶碗を描く第2弾)

今週の水彩教室は陶芸茶碗(写真)を描いてもらっています。2年前にも教室の課題にしましたが、殆どの方が器をそのまま描写しようしていました。その結果水を生かした表情があまり出ず、成果はいま一つでした。
釉薬が溶け出し流れたような表情は言わば自然の力で生成されたものです。水彩も同様で人為的な力が入り過ぎると、水彩の面白い表情が消えてしまいます。そこで今回は次のようなポイントを伝え授業を進めました。
1 水遊びのつもりで気楽に描く(写真の通りに描こうとせず、水に任せる気持ちで)
2 様々な水彩アクションを試みる(滲ませる・塩を蒔く・ぼかす・スパッタリング・筆で色を拭き取る・など)
3 面白い表情が出来たらそこで休憩する(休まずに彩色していると、色同士が混ざり最後にはどんよりした表情になってしまう)
以上の3つです。
下の写真は教室で実演したものです。

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使った技法=画面濡らし(部分)・滲み・ぼかし・水落とし・乾燥・重色

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使った技法=画面濡らし(部分)・滲み・ぼかし・塩ふり・乾燥・重色

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使った技法=画面濡らし(部分)・滲み・ぼかし・荒塩ふり・水落とし・乾燥・重色

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使った技法=画面濡らし(部分)・滲み・ぼかし・水落とし・乾燥

水彩画を描いているといつの間にか慎重になり過ぎることがあります。大らかな気持ちを取り戻すにはとても有効だと思います。短時間で出来るので良かったらお試しください。

↓以前に描いた陶芸茶碗(第1弾)です。
http://suisai1.exblog.jp/20848692/
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by suisai1 | 2016-01-29 16:06 | 水彩技法・描き方 | Comments(0)

カブ(野菜)の描き方

今日は水彩教室で野菜のカブを描きました。
カブの球根部分(実)はそれほど難しく有りませんが、葉はかなり難しい…?? 、とにかく葉が沢山あるので途中で解らなくなってきます。
でも鉛筆デッサンは出来るだけ詳細に描いておく方が、彩色の時点で楽になります。
簡単なプロセスをご紹介しますので、よかったらご覧ください。

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完成作品

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昨日 鎌倉の市場で購入したカブ、スーパーでは殆ど見かけないピンク色をしています。教室に持って行くまでに葉がシナシナにならないように、水を浸したバケツに入れておきました。

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鉛筆デッサン
鉛筆デッサンはモチーフによって描き込む度合いが違いますが、このカブの場合は比較的細かい所まで描いた方が良さそうです。

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塗り始め  暗めの所から塗り始めました。立体感を早い時点で表現し、葉の固有な色は後で塗ることにします。

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中塗り   徐々に葉の緑も入れていきます。塗り始めもそうですが、葉の色は一定の濃さではなく、濃淡が出るように水を含ませた筆(平筆でも丸筆でも可)でボカシます。少々上手く行かなくても、その箇所に拘らず 次の箇所へ行く事がコツです。

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カブの球根部部分は、丸い輪郭の中を極薄のピンクで塗り、乾かないうちに濃いピンク(オペラ+バイオレット)を置き滲ませます。

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暗がりにもう一アクセント入れると、ぐっと存在感がでてきます。めぼしい葉に葉脈も少し描き、完成です。

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今日は大船日曜教室(ヨークカルチャー)、生徒は少なめなので、私ものんびりと描けました。


皆さんのご参考になれば幸いです。 
                      福井良佑
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by suisai1 | 2015-12-20 20:00 | 水彩技法・描き方 | Comments(2)