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特別水彩教室 2016秋冬 第8回

背景を創作して描く
〜モチーフに似合う背景とは〜
(この講座は2016年1月10日に開講しました)

対象物(モチーフ)を上手に描けたのに、最後の背景で失敗した、という経験はありませんか? モチーフに似合う背景、透明水彩らしい背景などを幾つかご紹介しながら、描いていきます。

以下背景を描く時のポイントや注意点です。
1 実物の背景がよほど良くない限り、描写することをお勧めしたくない。
2 背景を描く手順は最初でも後でもどちらでも良いし、並行して描いても良い。
3 季節を大切に(例=春の背景なら淡い色で)


では、講座で使用した作品や参考作品の一部をご紹介します。


早春をイメージした背景
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「めじろ」 
ウエット・オン・ウェットで背景を描く
1 背景に使う色(4色)を溶く。
2  紙全体を水で濡らす。(注意=大きな平筆で充分に濡らし、時間をかけて平坦になめす)
3 色を塗る・置く


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「梅」
ぼかしで背景を描く
(背景は梅花を描く前でも後でもどちらでも良い。私は最初に描きました。)
1 ある色・箇所を塗り、直に色の周りをぼかす。(注意=平筆で、色から4センチ離れた所から水を塗り始める。→色に近づいていき、色に接触した所でゴシゴシとぼかす。)(注意=花の中に背景の色が入るようにする。)
2 1から離れた箇所を塗り、同じようにぼかす。
3 1と2から離れた箇所を塗り、同じようにぼかす。
4 上と同じ要領で他の箇所をの背景を塗る。



叙情的な背景
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「舞妓」
背景に使う色(上段=・中段=・下段)を溶く。
1上段部分を水で濡らす。上段部分に紫系の色を塗る。塩を蒔く。
2中段部分を水で濡らす。中段部分にピンク系の色を塗る。塩を蒔く。
3下段部分を水で濡らす。下段部分に黄緑系の色を塗る。塩を蒔く。
4舞妓を描く(注意=舞妓の色は下地の色と同系の色で描く。例えば帯の丈夫はピンク系、下部は黄緑系で・・。)



和風の背景1 〜塩を使って背景を描く〜
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「かんざしと櫛」
1 1色を塗る箇所を水で濡らし、1色を塗る→塩を蒔く
2 1と同じ要領で他の箇所の背景を描く


和風の背景2 〜砂子(金箔・銀箔を蒔くこと)を
蒔いたような模様〜

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「言祝ぎ」
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by suisai1 | 2017-01-20 17:07 | 水彩技法・描き方 | Comments(0)

特別水彩教室 2016秋冬 第6回

自然な光の表現
〜対象物を見る目を養う〜
(この講座は2016年11月29日に開講しました)

水彩技法を習得しても、上手く描けないことが多々あります。その理由の多くは光や陰影の現象やパターンを重視していないからです。光の方向によって異なる描き方をしながら、光の自然現象を学びましょう。

自然な光を表現するために

1、光の方向を意識する   対象物に当たる光の角度によって陰影の出来方が異なることは皆さんもご存知だと思いますが、陰影の形や暗さを意識して描く人は多くないと思います。これを敢えて重視することでどうやって描いたら良いかが分ってきます。その結果自然な陰影や立体感を表現することができます。

2、どのような光なのかを確認する   天候によって陰影の出来方が異なります。晴れはハッキリとした陰影、曇りはぼんやりとした陰影というようにです。自然で無理の無いな表現を願うなら光と影を無視することは出来ません。

3、室内の光は一方向に決める    室内の光は複雑です。複数の蛍光灯や電球などのに加え日中は外からの光が入って来ます。。これをそっくりに描写するのは至難の技です。第一美しくありません。複数の光の中から比較的強い光を優先して光を一方向に決定することが得策です。

4、微弱な陰影を捉える    私達が対象物を見る時、まず目に飛び込んで来るものは濃い色・彩度の高い色・模様などです。それと同時に見過ごしてしまうもの、それは微弱な陰影です。しかしこれを軽視することが絵を描く上では致命傷なのです。対象物には必ずこの微弱な陰影が潜んでいるので、よく観察し キャッチしてくでください。



★陰影や微弱な色を捉えましょう
下の作品3点は陰影を重点的に描き、明るい部分や固有色は描いていません。色に囚われないための手段として考えた教材です。
f0006171_19242136.jpg


模様や派手な色に惑わされないで描きましょう
下の作品は全点 陰影から描き始め、固有色・模様・文字などは最後に描いています。
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【特別水彩教室の全記事】
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by suisai1 | 2016-12-02 19:25 | 水彩技法・描き方 | Comments(0)

特別水彩教室 2016秋冬 第2回

花の上手な描き方
[この講座は2016年9月30日(金)に開講しました]

花は難しい題材の一つです。少しでも楽に描けるコツをお伝えする授業でした。
注意する点は様々ありますが、その中で私が特に大切と思う事を次の4つに絞って授業を進めました。

花をキレイに描くコツは

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1 模様のある花は、最初に陰影を描き、最後に模様を描く。


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2 立体的な花は最初に大まかな陰影を塗ってから徐々に細部を描いていく。 
例=菊・薔薇


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3 花の多くは中心部が暗い。反対に花びらの先端は明るい。(外側の花びらは透明感を大切にする)
 例=ハイビスカス・つつじ


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4 花の中心部(めしべ・おしべ)は丁寧に描く。
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by suisai1 | 2016-12-02 01:39 | 水彩技法・描き方 | Comments(0)

特別水彩教室 2016秋冬 第1回

透明水彩の基本をマスターする
 [この講座は2016年9月14日(水)に開講しました]

透明水彩の2大技法である「ぼかし」と「にじみ」、これをマスターするコツは水加減と筆さばきです。簡単なモチーフを幾つも描きながら、確実な習得を目指しました。

ぼかし について
ぼかしとは?   塗った色の境目を水を含ませた筆で軽く擦り ぼんやりとさせる技法。
コツは3つ
a, 最初に塗る色の量が大切  
最初に塗る色(水で溶いた絵の具)が少な過ぎてはいけません。ややたっぷりの色を塗ることで慌てずにゆっくりぼかすことができます。
(量の目安は水が表面張力でかすかに膨らむ程度)
b, こまめに
1〜2カ所塗ったら即座にぼかしてください。何カ所も塗ってからぼかしたのでは乾いてしまい 間に合いません。
c, 筆の向き、角度
ぼかす時、色の無い側に筆の後を向け、寝かせ気味に毛筆部分を擦らせます。

ぼかしの練習1(画像は実物サイズの約2分の1です)
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1、初心者はこの練習をすると良いでしょう。左=まず面相筆で上方に色を塗る→水を含ませた筆(水筆)で色の境目の下方3センチから水を塗り、徐々に色の境目に近づいていく。→境目に到達したらジグザグに筆を動かし ぼかす。
(注意1)ぼかす筆は面相筆・水彩丸筆3号が適しています。(注意2)ぼかす筆の水分が多すぎると色の中に水が流れ込んでしまいます。ティッシュで水を軽く吸い取り、調節してください。
中・右=ぼかす要領は左と同じですが、色塗りの形を変えています。
2、3、ぼかす要領は1と同じですが、ぼかす筆は平筆(1〜1,5センチ幅)が適しています。
(注意)平筆は角を使ってぼかすと上手くいきます。
4、左=ぼかす要領は2、3、と同じです。
4、右=ぼかす要領は2、3、と同じです。(注意)色の周囲を全部ぼかさなくてはならないので、少し早め作業する必要があります。
5、面相筆で素早く縞模様を塗り、縞の間のスペースサイズに合ったぼかし筆で水を1方向に塗る。
(注意)スペースに水を塗ることで、自動的にぼかされます。
6、任意の形に色を塗り、平筆で部分的にぼかす。
(注意)全部ぼかすのではなく、所々で構いません。
7、ぼかし技法でグラデーションをつくる
右=最上に濃いピンクを塗る→パレット上のその色に水を加え、淡くしたものをその下に塗る→更に淡くし、またその下に塗る→最後は水をその下に塗る。
(注意1)パレットをキレイにして、淡くするスペースを作っておいてください。
(注意2)塗る色の量はやはり少ないと色同士が素直に混ざりません。
左=予め赤・オレンジ・黄・黄緑をパレットに溶き、上から順に塗っていきます。


ぼかしの練習2(画像は実物サイズの約2分の1です)
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8、9、10、ぼかす要領は1〜4、と同じです。
11、14、15、16、17、ぼかす要領は6と同じです。
(注意)塗る色の形(リンゴ、幹など)に拘ってください。
(注意)15は上と下は分けてぼかしてください。
(注意)17の左上の黄緑は下のぼかしが終わってから塗っています。
12、まず籠の左側の色を任意の形に塗る→籠の中央(濃い色)をぼかしながら任意の形に塗る→籠の右(明るい色)をぼかしながら任意の形に塗る→右側を水筆でぼかす。
13、ぼかす要領は5と同じです。
18、まず幹や太めの枝を塗る→これが乾いてから枝先の細枝を描く→細枝が乾かないうちに平筆で全を覆うようにぼかす。(注意)細枝は4つに分けてぼかして下さい。


■にじみ について

にじみとは?   
にじみA = 濡れた画面に色を置き、文字通りにじませる技法。
a, 様々なタイミングで描くことが大切
画面に水(または淡い色)を塗ってから直ぐに色を置くとパッァっと色が広がりにじみます。暫く経ってからまた色を置くと今度はあまり広がりません。大分経ってからですと、もう殆ど広がらずはっきりとしたにじみが出来ます。というように色を置くタイミングを変えると様々なにじみを作ることができます。
b, 様々な太さの筆で描くことが大切
タイミングだけでなく、丸筆の6号・4号・3号・面相筆の大・中・小と色々な筆で色を置くことで、更にバリエーションに富んだにじみを作ることができます。
c,様々な色の濃さで描くことが大切
更に、色を濃くしたり、淡くしたりすることで表情豊かになります。

にじみB = 違う色同士をジグソーパズルのように塗り込めていき、隣り合う色同士の境目が混ざる(にじむ)
a,隣合う色同士の境目が互いに溶け合うだけの水の量が必要です。
b、色を予め作っておく必要があります。

にじみの練習1(画像は実物サイズの約2分の1です)
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1、 左=水を塗ってから直ぐに色を置く。 中左=水を塗ってから20秒で置く。  中右=1分。  右=2分
2、まず黄土色を塗る→30秒経ってから4号の筆で紫を置く。→2分経ってから面相筆(小)で濃い色を置く。
3、まず黄土色を塗る→20秒経ってから面相筆(中)で紫の線を描く→2分半経ってから面相筆(小)で紫の線を描く。
4、四角面に水を塗る→30秒経ってから3号の筆でブルーを塗る
5、四角面に赤を塗る→4分経ってからやや淡い赤をたっぷり置く。

にじみの練習2(画像は実物サイズの約2分の1です)
f0006171_22104612.jpg

7、9、 まず黄色を置き、様々なタイミング・筆・色の濃さで滲ませる(注意)にじみA
6、14,予め使用する色(3色ぐらい)を作っておく→ジグソーパズルのように色をどんどん置いていく。(注意)にじみBです。
10、 6、と同じ要領で塗っていき、最後の最後で水を置く。(注意)にじみA/Bの両方
8,まず円の中に水を塗り、白いハイライトを残してベージュを塗る。
11、花びら1枚ずつ、水を塗る→ピンク
12、黄色を全体に塗る→2分経ってからピンクとコバルトグリーンを描く。
13、樹木全体に黄緑を塗る→濃いグリーンを点描するように置いていく。
15、まずバケツの中を淡いブルーグレーで塗る→様々なタイミング、様々な濃淡で色を置いたり、描いたりする。
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by suisai1 | 2016-12-02 00:10 | 水彩技法・描き方 | Comments(0)

水彩紙について

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水彩用画材のなかで、作品の出来を最も左右するのは紙と敢えて言います。紙の目の粗さ、吸水性、発色性、丈夫さなど要素が、描き味や画風に大きな影響を及ぼします。

目の粗さ 
一般的には 荒目中目細目に分けらる。細目の紙は比較的細密に描き込むのに向いている。表面が滑らかな分、塗った絵の具が画面上で動きやすく、初めて水彩画を描く人には扱いづらいかも知れない。荒目はかすれやタッチを生かして描くのに向いている。目の凹凸が色に微妙な深みを与え、味わいのある画面になる。

吸水性
 水彩紙にはドーサといって、膠にミョウバンを混ぜた液が施されている。ドーサ液を紙に含ませる度合いが強いほど吸水性が弱く、度合いが弱いほど吸水性が強い。普通の画用紙にはドーサがほとんど殆どされていなく、吸水性が強すぎて水彩画を描くには向いていない。水彩紙でも吸水性の強いものは、絵の具を塗ったとたんに水分を吸い取ってしまい、タッチにムラが出来やすく、やや扱いづらい。また紙に絵の具が吸われる分、発色が落ちるものが多いようだ。しかし欠点ばかりではない。穏やかで色調と柔らかな風合いはこの手の紙の魅力となっている。吸水性が中程度の紙は絵の具の伸びが良く、とても 描きやすい。吸水性の弱い紙は撥水力が強く描くと絵の具をはじくような感じがある。これも慣れないと多少描きづらい面はある。その代わり鮮やかに発色するものが多い。
    
紙の厚さ
 薄い紙は着彩すると表面が波を打ったようにデコボコになるので厚手の紙をおすすめする。紙の厚さは300g/㎡ といったように一平方メートルあたり何グラムで表されている。厚さは100gぐらいから400gぐらいまであるが、僕は250g以上の紙を使っている。



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by suisai1 | 2006-02-11 22:36 | 水彩技法・描き方 | Comments(2)

色をためて塗る

ため塗りはその名の通り絵の具を溜めて色を濃くする技法
塗り方はウォッシュとさほど変わりはないが、色を濃くしたいところで筆を止めると、そこで自然に絵の具がたまり、色の濃い部分ができる。筆を運んだり止めたりするだけで簡単に色の濃淡をつけることが出来るところが魅力。
~湖畔の風景を描く~
遠くの山や建物の影などはウォッシュで塗っても大丈夫だが、樹木や水面のように色の変化が強い部分はため塗りで描くと絵に表情が出てくる。

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f0006171_17399.jpg★筆の運びを止めるだけで、絵の具は左図のように自然に盛り上がるが、塗ってから時間が経つと 絵の具が外へ広がり、気持ち薄い色になるので注意。★もっと色を濃くしたいときは筆をトントンと上下に動かし、絵の具が画面に沢山たまるようにする。★更に濃くしたいときは、塗ってから1~2分 時間をおき、あらためて絵の具をためる。最初よりは絵の具の広がりが鈍くなり、しっかりと濃い色になる。

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樹木や水面を描くにはため塗りが欠かせない。

完成図を見る

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美しいヨーロッパ風景の本

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by suisai1 | 2005-12-06 17:27 | 水彩技法・描き方 | Comments(0)

水彩画の色

白い紙の上に透明な絵の具をポトンと落とした瞬間から、何ともいえぬ不思議な世界が始まる。絵の具はただの色ではなく ひとつの表情に、紙の白は単なる余白ではなく ある空間に生まれ変わる。水彩画の味わいとは この透明な絵の具と白い紙との出会いから生まれる 独特の明るい世界だ。

初心者の方に多くみられるのが、水彩画を油絵のように濃く塗ってしまうことです。スケッチをする場合、実際の風景の色そっくりに塗らなくてはと思う人が意外と多く、いざ完成してみると重苦しい作品になってしまうことがよくあります。水彩画の色というのは現実の色とは全く別物です。風景を描写しようとする気持ちが強すぎると、実際の色を追ってしまい勝ちです。描写することより水彩の味わいや楽しさを追求する方が大切です。ちょっと薄いぐらいが絵の具の透明性と紙の白さが生かされ、水彩特有のリアリティーが生まれるものです。

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水彩は「水遊び」のようなものだと思う。




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美しい風景の本

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by suisai1 | 2005-12-05 23:37 | 水彩技法・描き方 | Comments(0)

ウォッシュ

水彩の技法はいろいろ。 でも どれも水を相手にしていることには変わりはありません。水の量や絵の具との割合、紙の濡らし具合などを変えることで、ぼかしやにじみ、その他さまざまな彩色表現が可能になります。
今日はウォッシュという技法についてです。ウォッシュとはその名のとおり、「洗う」という意味。多量の水でジャブジャブ洗うように塗るからこの名がついたそうです。

      たっぷりの水で溶いた絵の具を滑らかに塗り広げていく技法。
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風景を描く場合、空や湖の水面ような比較的広い画面や、下地の色を塗るといった序盤の作業にこのウォッシュという技法を用いる場合が多いと思います。
上の水彩画では、塗り始めにテーブルの影やバックをウォッシュしました。
色を塗った直後は画面に濃淡が出来ますが、段々乾くにつれて、均一な色に
変わっていきます。



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by suisai1 | 2005-11-27 14:43 | 水彩技法・描き方 | Comments(5)