鎌倉高校前を描く(その2 下塗り)
さあ、どこから塗ろう・・、楽しみでもあり、少しだけ緊張する瞬間でもあります!僕は大抵、主役から塗り始めますが、今回の絵は夕陽と手前風景とのコントラストがポイントなので、手前の地面から始めることにしました。 塗る面積がとても広いので、間延びしないように気をつけなくては・・。 
制作の前に・・、この絵の狙いを一言。
「湘南は懐かしい青春の想い出、今もまた愛すべき憩いの場所、今沈もうとしている陽が切なくもあり、また明日への希望でもあり・・、夕陽・・・・、また明日・・。」 すみません、ブツブツと呟いてしまいましたが、以上のような気分で描き進めて行こうと思います。題名はまだ未定ですが・・、「湘南慕照」とでもしておきましょう・・。

制作その2 下塗り=手前の地面から~
まず手前の無機質なコンクリート地面に、僕なりに感情を込める意味で、にじみを主体に塗り進めていこうと思います。


彩色の前にマスキングをします
線路の光った部分と江ノ電のヘッドライトの部分は最終的に明るくしたいので、竹ペンでマスキング液を塗っておきます。
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このぐらいならマスキング無しで・・、とも思いましたが、白く塗り残す煩わしさより、マスキングの手間の方を選ぶことにします。
写真上左=クサカベ社製マスキングリキッド、水性なので水を足して濃さを調節できます。
写真下=反射して光っている部分がマスキング゙液を塗った箇所です。


彩色の前に何種かの色を作っておきます
f0006171_10295461.jpg
画面が大きいので、大量の水と絵の具が必要です。たっぷりの水で溶いた絵の具を数色ほど作っておきます。




地面全体に水を塗ります
f0006171_1035534.jpg
乾いた紙に直接絵の具を塗って
も構わないのですが、なにしろ
面積が広いわけです。
画面に水を塗っておいた方が、
筆跡が残ることも無く、落ち着
いて作業することが出来ます。



地面を塗り始めます
f0006171_10392063.jpg
さあ、彩色です!溶いた絵の具
を14号の平筆にたっぷりと含ま
せ、大らかに塗って行きます。
箇所によって他の色(上記の
用意しておいた色)も塗ります。




濃い色を置き、濃淡をつくります
f0006171_10435796.jpg
色を濃くしたい所は絵の具を
置くようにすると、そこだけ
絵の具が溜まり、濃くなり
ます
※これを溜め塗りといいます




f0006171_10564033.jpg
複数の色をにじませながら、画面半分ちかくまで一気に彩色します。



水や薄い色を置き、変化をつけます
f0006171_10475567.jpg
画面が濡れている
うちに水や薄い色
を所々に置きます。
するとそこだけパァッ
と明るくなり、面白い
表情が生まれます。


続いて江ノ電も上と
同じ要領でにじませ
、水を置きます。









f0006171_17454198.jpg
地面の下塗りは一応ここで終了です。後で色を塗り重ねていきますので、
にじみの模様がこの位はっきりしていた方が良いと思います。


空の青い部分を彩色します
f0006171_17522540.jpg
雲間から見える青い空の部分を彩色します。青い部分は何箇所かありますが、
一箇所を青く塗ったら直ぐにティッシュを丸め、先端を水で濡らし、上写真右
のように色の境目をポンポンと軽くたたいてぼかします。
この要領で他の青部分もぼかします。
空の色は水平線に近づくほど淡くなります。上写真下段のように下方の空は
色を水で薄くして塗り足し、グラデーションをつくります。

f0006171_1817582.jpg
空の青部分の彩色は終了です。雲の形が出てきました。

f0006171_18195633.jpg
水平線付近を再び水で濡らし、夕陽の色のオレンジを塗ります。



ここで下塗りは終了しました。
次回は地面の塗り重ね、踏み切りの細部、雲の陰影などを中心に塗り進めて
いきます。 多分金曜か土曜日になると思います。では、また・・^^。

→つづき(その3へ)




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by suisai1 | 2009-02-02 18:43 | 水彩技法・描き方

水彩画家 福井良佑がつづる水彩雑記(水彩&スケッチの描き方・楽しみ方/季節の風景・日記) リンクフリーです                             since11・25・2005        
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