2009年 02月 22日
薔薇を描く (その1)
今回は「薔薇」です。
僕は花を描く時、咲いている状態をそのまま描くのではなく、
良いなと思う花、アングルを個別にスケッチしたり、写真を
撮ったりして、それを勝手にレイアウトしています。
つまり、薔薇のイイとこ取りです・・。今回は大輪の薔薇を
数輪画面に配置し、描いてゆきます。薔薇の取材場所は
鎌倉の由比ガ浜にある「鎌倉文学館」です。
昨年の10月末に咲いていた形のよい薔薇をデジカメで
パチパチ、ラフスケッチも少々、それを基にの制作です。
大輪が多い。
全画像をクリックしてご覧下さい。拡大画像が表示されます。
薔薇を描く (その1 塗り始め、塗り重ね)
下絵を描きます
まず資料(デッサンや現地で撮った写真)を参考にしながら、
画面のどの位置にどの薔薇を配置するかを決めます。
配置がきまったら、2Hの鉛筆を使い力をいれず、淡い線で
花や葉を描いてゆきます。鉛筆で大体描き終わったら、
面相筆(極細の和筆,色は淡い赤茶)で描いています。
筆で線を描いたら、余分な鉛筆線は練りゴムで消します。
邪魔になります。赤茶の絵の具線で描くことによって、
彩色した時の色に自然になじんでくれます。
(紙=アルシュ荒目・425×310㎜)
塗り始めます
やはり花が主役、まず花に陰影をちょっとつけて、イメージを
確かめたいというか、その絵の先行きを早く見たいのです。
何輪かの花や葉に色を塗り、絵の雰囲気をつくります。
全体に塗りすすめます
全体のバランスに注意しながら葉と花を平行し塗り進めて
いきます。花は光のあたる明るい箇所は塗らないように、
葉は暗い部分を中心に塗ります。
(※花びらの陰影は主にぼかしで描いています。)
バックをにじみで彩色します。
ここまでくると、やはりバックに色をつけたくなります。
彩色したい箇所を水で濡らし、太めの筆でポンポンと置いて
いきます。時々花にもバックと同じ色を置きます。
次回は花や葉の細部を描き込み、一気に完成させたいと
思います。UPは28日(土)ごろです。 ありがとうございました。
薔薇を描くその2 完成へ
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