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福井良佑の水彩画 Watercolor Terrace

色をためて塗る

ため塗りはその名の通り絵の具を溜めて色を濃くする技法
塗り方はウォッシュとさほど変わりはないが、色を濃くしたいところで筆を止めると、そこで自然に絵の具がたまり、色の濃い部分ができる。筆を運んだり止めたりするだけで簡単に色の濃淡をつけることが出来るところが魅力。
~湖畔の風景を描く~
遠くの山や建物の影などはウォッシュで塗っても大丈夫だが、樹木や水面のように色の変化が強い部分はため塗りで描くと絵に表情が出てくる。

色をためて塗る_f0006171_16554887.jpg

色をためて塗る_f0006171_17399.jpg★筆の運びを止めるだけで、絵の具は左図のように自然に盛り上がるが、塗ってから時間が経つと 絵の具が外へ広がり、気持ち薄い色になるので注意。★もっと色を濃くしたいときは筆をトントンと上下に動かし、絵の具が画面に沢山たまるようにする。★更に濃くしたいときは、塗ってから1~2分 時間をおき、あらためて絵の具をためる。最初よりは絵の具の広がりが鈍くなり、しっかりと濃い色になる。

色をためて塗る_f0006171_1720916.jpg
樹木や水面を描くにはため塗りが欠かせない。

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美しいヨーロッパ風景の本

by suisai1 | 2005-12-06 17:27 | 水彩技法・描き方